先日、紳士の角帯で洗えるものという記事を、ホームページにお書きしましたところ、「女性物では何があるの?」というご質問を頂きましたもので、
ここに書かせていただきます。
女性物も紳士物と同じく、自然布の天然繊維と作られたものであるということが
重要なのと、八寸帯もしくは半巾帯などの帯芯を入れずに仕立てるものであることが重要です。
まず、お手頃なものでは、小千谷の吉新織物さんで作られた八寸帯です。
あとは、山形から新潟にかけての付近で織られた「シナ」という木の内皮を使った「シナ布、科布」というものです。シナ布の感じは…、こちら。
北海道の「おひょう」という木の内皮を使ったものが「アットゥシ」織り。
あと、小千谷の折田一仁さんの織る「楮」を糸にして織った「楮糸布」。
もじり織で柄を織りだしています。
玉那覇有公先生が、琉球藍で柄を染めたものです。
こうした原始布・自然布・古代布と呼ばれる草木・木の内皮などで作られた天然繊維で織られた帯で、帯芯を入れないで仕立てたものは、お家で洗うことが出来ます。
文責ーきもの楽庵 代表 児玉哲也