東京の東長崎にある平田組紐さんで、紹介された非常に珍しい夏物の羽織紐を入手してきました。
通常、紳士の羽織紐というのは夏冬関係なく使うものなのですが、こちらは夏の羽織に羽織紐が重たくなりすぎないように透けた夏物を作ったもので、今はもう組めない物で、全て入手してきました。
こちらの羽織紐は「綾竹流水」というもので89歳で引退された「渡部 タケ」さんという方だけが組まれていた物です。
うちでは、基本的に直付けの物をお勧めするのですが、こちらは、細い糸で組む関係上、管を使います。
平田先生の組紐は全て純国産の「ぐんま200」という糸で組まれているので、非常に締め心地もいいです。
今、手組みのいい羽織紐は非常に貴重になってきていますが、やはりこうしたものを使うだけで、着物姿もとても変わるものですので、是非、一度お使い頂けましたらと思います。
文責ーきもの楽庵 代表 児玉哲也