【きもの楽庵】礼装でも普段にも着れる紳士の装い!


先日、成人の写真の早撮りのためにお着付けさせていただきました来年成人式を迎えられるTさん。
ご家族がお着物好きなご家庭のご子息様で、ちゃんとした着物で成人を迎えたいとのことで、ご自分用に誂えさせて頂きました。

もともと、和風のことが大好きな好青年で、お母様と着物を選びに来られて、
楽庵オリジナルの「経錦」の西陣御召で長着・羽織を作られて、
やはり凛々しい仙台平が良いとのことで、新田源太郎先生の「四海波」という
グラデーションの袴を、楽庵でいつも、最高の仕立てをして頂ける京都の河尻先生にお仕立てして頂きました。
羽織紐も、江戸組の「よろけ縞」の洒落た紫色のもの、角帯は、前年に絞りの浴衣を誂えられた時にお選び頂きました楽庵オリジナルの組織で、
写真には写っておりませんが長襦袢も薄藤のシケ引きという拘りで、お選び頂きました。羽裏も手描きの「宝船」をお好みになられて・・・。
紋は、お召なので「縫紋」で五つ紋入れられて。

袴は、もともと、米沢では袴を織っていらっしゃった新田さんが昨年伝統工芸展に出品されるために織った縞袴ですが、縞立てが、グラデーションになっているこだわったもので、非常に素敵な袴です。

袴を付けなければ、普段にも着れる装いです。
羽織も紋入りとはいえ、刺繍の縫い紋なので、拔き紋のように礼装感が強いこともなくお召頂けると思います。

 

 

写真の早撮りのあとには、この新田先生の袴の残裂で、バッグも誂えて頂きました。皮の部分も生地に合わせた薄色に染めて頂き、おしゃれなものになりました。

文責ー児玉 哲也