紳士は、これが一番楽!!小千谷の半襦袢とステテコ
楽庵では、定番的に人気の小千谷ちぢみの半襦袢・ステテコも、
最初は、真っ白なものだけだったんです。
でも…、やっぱり、白だと、寅さんのタコ社長みたいだなってんで、
色物をメーカーさんに作ってもらえるように、交渉したのですが…、ツレナイお返事で・・・。
ここで、俄然、人がやらないならば、うちがやらねば!ってんで、
いっその事、小千谷縮でも一番好きな「吉新織物」さんの着物地を潰して、
作っちゃおう!ということに!
仕立も、最初は、どこが一番良いのかなあ?というので、3社の縫製屋さんに無理言ってお願いして
完成したのが、最初のお写真の「色物」の半襦袢・ステテコです。
小千谷の半襦袢は、きものから作り直すことも出来ます。
僕は、4月から10月いっぱいくらいは、「小千谷ちぢみ」を着ますので、
毎年3~4枚は作るのですが、仕事の性質上、正座をすることが多いもので、
小千谷の着物のちょうど膝のところが、白っちゃけるように擦れてしまうのです。
↑こんな感じに、丁度、膝のところが擦れてきてしまうので、
擦り切れて破れてしまう前に、袖のついた上部で、半襦袢を作るのですが、
前身頃・後ろ身頃の裾部分だけ生地が余ってしまうので、
「袖なしの半襦袢」を作っています。
それが、こちら↓
コレが意外といい感じで!!
袖が一枚無いだけで、すっごく涼しいのです。
着物の構造上、脇の汗は丁度、身頃部分で吸ってくれますし、
真夏のお着物、浴衣などでも下に着ると、とっても涼しいし、
何より、衿があるだけで、ちゃんとしているように見えるのです。
それに、着物としてさんざん着た後で、半襦袢に直すので、
とても柔らかくなって肌触り抜群で、涼しいです。
良く、店頭でお話するのですが、浴衣や最近、人気の綿着物は、
意外と涼しくはないし、汗をかくと、吸い取ってはくれるのですが、
蒸散性が少ないので、ベタベタしたり、そのまま、冷房の効いたところに行くと
かなりヒヤッとしてしまうのです。
ですので、枚数は増えるように思いますが、小千谷の半襦袢を着たほうが、
涼しいし、ベトつかず、汗をかいた着物で身体を冷やすこともありません。
小千谷の着物は、お仕立て直して、襦袢にも直せますし、駄目になって捨てると云うことはありません。
僕は、小千谷の半襦袢にステテコ、博多の無双の伊達締めをし、小千谷の着物を着て、正絹の角帯をしてますので、化学製品を一切身につけていません。
なので、もし、事故や震災にあって野たれ死ぬようなことがあっても、
かなり早く土に同化することが出来、地球に迷惑かけ無いので、
「死んでもエコ。」と笑ってお話します。
洗濯も楽ですし、麻は、消臭性も高いし、
冬は、体温の保温性が良いので、僕は、一年中「小千谷の半襦袢と小千谷のステテコ」で快適で、便利な着物生活をしています。
今では、かなりのカラーリングに、女性物もお作りしていますので、
是非、実物と、かなり使い込んで柔らかくなったものもありますので、
お店に見にいらしてください。