この時期、出来れば、角帯を自分で結んでみたいけど…、自信がないとか、
一度教えて貰ったものの忘れちゃう…という方のために、UPしてみました。
【きもの 楽庵】1年でこんなに大きくなっちゃった! 将来が楽しみ…。
「お能」を習っているという「周(あまね)」君。
昨年、お稽古用にと浴衣を作らせてもらったのです。
正直、大きくなる時期だからとお母様のご要望としては「2~3年は着せたいなあ・・・。」と
いうことで、身丈と裄はたっぷりにして、身幅はあまり広くせず・・・に、お誂えしました。
先日、「つんつるてん」になっちゃったと、お越しになったんですが、
いや~、本当に身長がぐんと伸びて・・・・、驚いちゃいました。
でも、ほんとに「美男子」でしょ。
正直、「お能の世界の若手ホープ」の期待が出来るような端正な面持ち・・・。
お母様が「大人のような帯は締められないでしょうか?」というご要望でしたので、
社長の帯を締めた姿がコチラ・・・。
(ちなみに、昨年は、初めて着るということもあり、兵児帯でした。)
本当に寡黙な「周」君は、言葉にこそ発しませんでしたが、
ちょっと、凛々しい自分の姿にご満悦のよう…でした。
でも、まだ、あまりにも身幅が無いもので、6巻位しなければならないので・・・、
お母様も「結べるかな???」と心配そう・・・。
「そっか・・・。」「周くんお母さんに着せてもらってるんだ・・・?」
「じゃあ、今年は、自分でスッスッと着ようぜ!そしたら、かっこいいからさ!」
「おじさんとこの【着物男子】の仲間入りだぜ!」って、話しをして、
「藤井さんとこの山繭の兵児なら、カッコいいぜ!うちの大人のお客さんも締めてるし!!」って、
今年は、コレで行くことに!!
写真の右奥に写っている「StrawHat」と「江戸扇子」は、大のお気に入りだそうで…、
浴衣に合わせて着こなしてます!!
いやはや、将来がたのしみです!
【きもの 楽庵】御年75歳の着物初デビュー
先日、何気なく・・・、「甚平か浴衣でも・・・。」と、ふらりと立ち寄られた際に、
名古屋に持ち帰るために、最終の着付の練習をしていたTsuruちゃんが、
「小千谷ちぢみと角帯」をいとも簡単に着こなしているのを見て、一念発起した佐藤様。
「あんなに若い子が着こなしてるのを見たら、僕もできるかな??」って、
ちゃんと、反物から選んで、「小千谷の麻襦袢」「綿麻備長炭」を、
マイサイズで別誂え仕立てをしました。
息子さんが「茶道」用にと求められたものの、着なくなって譲り受けた小物のなかの角帯を
「折角だから、息子のためにも締めてやろうかなあ・・・。」と、角帯で。
本日、仕上がりを引き取りに来られて、数十分の練習をして、ご自分で着られた姿がコチラ!
人生経験がものをいうのでしょうか!?長年、着こなしているよな風情。
今、きもの楽庵では、きもの男子(紳士?)が、急増中なのですが、
なんか、「連鎖反応」と言いましょうか、お店に来られている全く見ず知らずの男性の着姿を見て、
「僕も着ようかな?」という、ほんとに嬉しい広がりがあります。
ただ、少しだけ共通点が・・・・。
人生の節目だったり、突然の病からの復活等々、ちょっと、大変な思いをした方が、
なんか、「この着物の良さ」に気づいてくれる事が多いように思います。
コチラの佐藤様も「心臓のバイパス手術」をされていて、「命がなかったかもしれないんだ・・・。」
「75歳で着物初デビューだよ!」って。
そう、日々、ただ追われていて、本当は身近にあるのに、
その良さに目を向けて居なかった自分がいるなあ・・・って、ちょっとでも思われた方が、
「着物」に興味持ってくださっていると・・・。
先日も、初の小千谷デビューをされた誠太朗さんが、こんな事を・・・。
「陽射しが強くても、少しだけでも吹く『風が感じられたんですよ』!
そして、その心地よさを感じる事ができたんです。」と・・・。
不思議ですよね。着物、特に夏場は「小千谷などの麻や上布」を着ると、
洋服では感じることが出来なかった「ほんの些細なこと」を感じれるんです。
そして、「その些細なことに感謝出来る」そんな経験が出来るんです。