【きもの楽庵】さらにこだわりのウコン風呂敷作りました!

今までも人気の「本染め鬱金(うこん)の風呂敷」に
さらにこだわった新作を作りました!

以前作っていました本染め鬱金(ウコン)風呂敷も、人気があったのですが、
鬱金染めの職人さんが、取引要請を頂いたときに、
アルコール抽出での染でなく、本ウコンで煮出したようなコダワリの鬱金染めのものができればと言っていましたところ、今回の風呂敷を作るようになりました。

良く、一般的に宇金風呂敷といって売られている

こうしたオレンジ色のものは、化学染料で染められたもので、
全く防虫効果のないものです。

①は宇金染めといって通常売られている化学染料のもので、防虫効果はありません。
②が以前はんばいしていた「本染め鬱金(ウコン)」の風呂敷です。
そして③が今回新しくつくりました「木酢酸鉄の本染め鬱金(ウコン)風呂敷」で、さらに防虫効果をUPさせてものです。

本来、ウコンで本染めすると、②のようにきれいなレモンイエローのような色になるのですが、ウコンは鉄分を含んだ水で媒染すると、褐色が増していくのです。
なので、今回の新作③は竹炭(木酢酸鉄)で焙煎したので、濃いベージュがかった黄色に染まり、また、白色化しにくい堅牢度があるものになりました。

※ウコン染めにつきましては、
【きもの楽庵】大切なお履物を保管する専用の「ウコンの履物入れ」を作りました!http://rakuan.jp/archives/3743
をご覧頂くと解説しています。


また、サイズの約5cmサイズUPして110cm四方の大判にし、
生地も従来のものより、少し地厚のしっかりしたものにしました!
重ねたお写真を見ていただくとしたのベージュっぽい新作のほうが大きいのがわかると思います。
新作の「本染め鬱金(ウコン)風呂敷」をご用命の際は、きもの楽庵までお電話かメール(info@rakuan.jp) にお問い合わせいただけましたらと存じます。

文責ーきもの楽庵 代表 児玉哲也

 

 

【きもの楽庵】大切なお履物を保管する専用の「ウコンの履物入れ」を作りました!

これがこの度、作らせて頂きました
「ウコン染めの履物入れ」です!

えっ!ウコンってもっと黄色じゃないの??と思われた方もいると思うのですが、媒染剤 によって色はすごく変わるのです。
鉄分が多く含まれるもので媒染するとグリーンになるのです。

通常は、真水だけですと、一番上のようなきれいなレモンイエローのような色になるのですが、鉄分を多く含んだものですと、だんだんベージュやグリーンに色が変わっていきます。

本ウコン染めとは
春ウコンの根から抽出した高濃度な液で精錬された生地を時間をかけて浸して染色をし、ウコン本来の鮮やかな黄色を出すため、鉄分を含まない軟水で水洗いしています。(浸染技法)
・鉄分を含む水ですと、くすんだグリーン色になります。
・秋ウコンは飲むウコン用として用いられ、染色には使いません。
・アルカリ性の土壌で染めると、タイの僧侶の着物となり、堅牢度は良くなります。
・春ウコンはインドのカレーに使われています。黄色になるターメリックという薬草〔少々苦味があります〕が日本ではウコンの名称で呼ばれています。

本染めウコン生地は堅牢度が弱く、日光や蛍光灯の光に当たり続けるとその箇所は白くなっていきます。
しかし、色素が抜けて白色化するだけであってウコンの成分は残っていますので、防虫効果は持続します。

今回、楽庵では、こだわりの履物を作りましたことで、やはり長持ちさせるために、通常ですとお草履を買われると、ビニールや不織布の入れ物に入れて箱イレされていると思うのですが、天然素材で、皮革にとって良いと思われる袋で保管していただきたく、渋木(山桃皮)のウコン染めの地厚の綿生地で袋を作り、
履物入れを作りました。少しでも堅牢度が高くなるようにと、また、ウコンの染料がたくさん含まれて長くその効果が持続できれば・・・と思いまして。

 

もともと、本ウコンは、「防虫・防菌効果」で防カビにもなるので、大切なお着物や絵画、お茶などで使う茶碗などを包んで保管するものでしたので、大切なお履物にも有効だろうとお作りさせて頂きました。

正直、このウコン染めをしてくれる職人さんと、フランスやイタリアの
高級靴メーカーでも採用してくれにだろうか?なんて余談も出たくらいです。

楽庵オリジナルのこだわりのお履物は、もちろんこちらにお入れしますし、
この「ウコン履物入れ」だけでも販売いたしますので、ご興味のある方はお問い合わせくださいませ。

文責ーきもの楽庵 代表 児玉哲也

 

【きもの楽庵】オールシーズン使える江戸小紋染め「洗える正絹長襦袢」

裏勝りの「真紅の洗える正絹長襦袢」が出来ました!

お家で洗濯できる襦袢で、真っ赤なものを襦袢としてお召しになられたいという
需要はとても多いものですが、「赤」という色は、染料で染めると、色落ちがしやすいという難点がありまして、なかなか実現しにくいものです。

麻で赤目の無地染のものもありますが、かなり明るい色目になってしまい、血赤のような真っ赤なものは染められません。

深い真紅の赤は、正絹でないと出せないということもあり、
京都の浅見さんの洗える正絹の襦袢の「菱上布」に、
金田朝政先生に江戸小紋で糊蒸し染めの江戸小紋で染めることにより、
真紅の襦袢を作ってもらいました。


本当にいい真紅の赤ですよね。(本当にいやらしくない真っ赤で・・・。)
白大島や濃地の着物に合わせてちらっと見えたときの「裏勝り」のオシャレは
素敵ですよね。

柄も洒落ていて、昔の古代柄を今の型紙サイズに起こし直してもらった
「鯉・竹・松」の柄で、かっこいいですよね。

本来、単衣用の菱上布の生地ですが、絹は夏涼しくて、冬暖かい特性と、
麻に次ぐ「蒸散性」がありますので、一年中お使いになれます。

早速お作り頂きましたお客様は、あえて半襟をかけずに、この柄と色目を襟に出して御召いただいており、非常に喜んで頂きました。

洋装の世界でも、こうした真紅の赤の染料ときれいなブルーの染料は世界的に枯渇しているようなので、定番として染めてもらっています。

このGW 明けから、シルク洗濯用の「シルクランドリー」という酵素できれいになり、絹の蛋白も溶かさない洗剤も定番で扱いますので、また、それはホームページに書かせていただきます。

文責ーきもの楽庵 代表 児玉哲也

 

 

【きもの楽庵】一生物で、土に還る 地球に優しい!楽庵オリジナル草履!奄美大島 本泥染めのこだわった履物が出来ました!

履物もこだわって、お手入れを怠らなければ一生物の履物があった方が、
お客様は喜ばれるだろうと思いまして、いろいろな履物メーカーに
誂えてもらえるようにお願いしていましたが、なかなか色よい返事がもらえないので、ならば、革からこだわって「着物に合う」履物を作リました。

本場大島紬で知られる奄美大島で本皮を「奄美泥染め」で染めていただいた
「本革」を作り、それを草履にしました。

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DOROZOME Leather
泥染革とは

奄美が世界に誇る伝統産業「本場大島紬」の染色技法で、1300年の歴史があります。島に自生するテーチ木(学名:車輪梅)の木600Kgをチップ状に砕き、
大きな釜で2日ほど煮込み4~5日ほど寝かせて煮汁を自然発酵させます。
その染料(煮汁)を用いて素手で空気に触れさせるように革に揉み込んでは絞り、

その染料を入れ替えては揉み込みの作業を何度も繰り返していきます。
やがて皮は染料に含まれる「タンニン」成分などで茶褐色に染まっていきます。

奄美の特定の地域の泥は鉄分が多く、粒子が細かく丸い特徴があります。

テーチ木染めが、「タンニン」泥の「鉄分」と反応することによって「茶褐色」に染まっていきます。

これが「泥染め」になります。

化学染料では表現できない深い黒と茶褐色の色合いや絞り柄ならではの
一点物の色模様OnlyOneに恥じない素材になっております。

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革に実際の感じは
 

実際に別誂えで作ってもらったお草履がこちらです。


底面もコダワリの「タンニンなめし」の厚めの赤革を使って、
最終的に「土に還る」地球に優しいものづくりをしています。

通常の履物の底革は、薄いブルーがかったクロームなめしの底革を使用して
います。
クロームなめしは、ドイツで発明された鉱物系の鞣しで、経年変化が無く、
鞣しも短時間で済むということで、現在、かなり多く使われていますが、
革本来の風合いがなくなってしまうのと、本物の革でありながら、自然分解は
されない革になってしまうのです。

コバ処理(底側を切り抜いた革の断面)も「蜜蝋」を使って丁寧な仕上げをしています。※底側の薄く茶色く光っているところです。

                      

今回は特に、革本体の素材もこだわってあえて「豚革」を使っています。
楽庵も東京(とはいえ、東村山の田舎ですが・・・)にあるので、
実は、豚革のタンナーさんは、江戸が昔から一番と言われていて、
その技術は「世界一」なんです。
ですので、あえて、豚革を使って「泥染め」にしたものを使いました。
牛革とは違った風合いが、泥染めとは非常にマッチした感じで、
なんとも言えない味のある革になっています。
そして、
なっ
なんと昨年のTokyoLeatherFairのグランプリを獲りました!
 
実際、すでにお履きいただいているお客様からは、クッション性といい、重さも
いい具合で、本当に疲れない履物で、
もう、「他の物が履けなくなっちゃったよ!」と、嬉しい感想を頂いております。

やはり、昔ながらの方法がいろんなことで良い。
使いやすいし、履き心地の体感も抜群で、長持ちするし、
最後には「土に還る」地球に優しいものづくり

 

もう、そうしたことにこだわる時代になったと思います。
ですので、昔の知恵に学んで、時間がかかっても、多少コストが掛かっても、
そうしたことを大切にすべきだと思います。

文責ー児玉哲也

【きもの楽庵】2020 今年も子供浴衣の切り売りしています。

STAY HOME で、お問い合わせが多いです!

毎年好評で、全国からご注文頂着ます【子供ゆかた生地の切り売り】ですが、2020年も日本製 子供浴衣生地の反物の切り売りしています。

今年は、少し柄数増やそうと思っていたのですが、新型コロナの影響もありまして、産地も減産しているため、柄的には、黄色地の金魚の新柄が2柄追加されただけですが、昨年からの引き続きの柄もございますので、切り売りしております。

確か、5年前に、たまたま、太巻きで子供浴衣生地を入手して、
折角だったら、お客様の必要尺だけをメーター切り売りにしたら、
喜ばれるんじゃないか?とのことで始めたのですが、
予想外に反響を頂きまして、全国から、更には海外からも
ご注文頂くようになりました。

今年も、昨年のホームページやYouTubeをご覧いただいたお客様から
お問い合わせ頂いているのですが、こうして、在宅時間が長い今年こそ、
お子さんやお孫さんに作って差し上げたいとおっしゃられるお客様が
多いようです。

メーカーさんにも、子供の浴衣生地が染め上がり次第、収めてくれるように
お願いしておりますので、新柄増え次第、またUPさせていただきますが、
今年の柄をあげさせていただきます。

遠方でもお送りさせていただきますので、お気軽にお電話もしくは、
楽庵にメール(info@rakuan.jp) まで、メールくださいませ。

  

  

  

  

 

  

 

こんな感じで兵児帯もございますのであわせて御召くださいませ。

 

男の子の柄一覧がこちら


 

なお以前の柄のもので、評判良く売れてしまい
3歳児くらいのお子様までならお作りできるくらいの少量の
1丈5尺から1丈8尺(5m50cm~7m)程度残っているものも
下に掲載しておきます。価格は、通常のものよりお安く出来ますので、
お気に召されたお柄がございましたら、用尺含めてお問い合わせくださいませ。

  

YouTubeでも紹介させていただきましたのであわせて御覧ください。