【きもの楽庵】大切なお履物を保管する専用の「ウコンの履物入れ」を作りました!

これがこの度、作らせて頂きました
「ウコン染めの履物入れ」です!

えっ!ウコンってもっと黄色じゃないの??と思われた方もいると思うのですが、媒染剤 によって色はすごく変わるのです。
鉄分が多く含まれるもので媒染するとグリーンになるのです。

通常は、真水だけですと、一番上のようなきれいなレモンイエローのような色になるのですが、鉄分を多く含んだものですと、だんだんベージュやグリーンに色が変わっていきます。

本ウコン染めとは
春ウコンの根から抽出した高濃度な液で精錬された生地を時間をかけて浸して染色をし、ウコン本来の鮮やかな黄色を出すため、鉄分を含まない軟水で水洗いしています。(浸染技法)
・鉄分を含む水ですと、くすんだグリーン色になります。
・秋ウコンは飲むウコン用として用いられ、染色には使いません。
・アルカリ性の土壌で染めると、タイの僧侶の着物となり、堅牢度は良くなります。
・春ウコンはインドのカレーに使われています。黄色になるターメリックという薬草〔少々苦味があります〕が日本ではウコンの名称で呼ばれています。

本染めウコン生地は堅牢度が弱く、日光や蛍光灯の光に当たり続けるとその箇所は白くなっていきます。
しかし、色素が抜けて白色化するだけであってウコンの成分は残っていますので、防虫効果は持続します。

今回、楽庵では、こだわりの履物を作りましたことで、やはり長持ちさせるために、通常ですとお草履を買われると、ビニールや不織布の入れ物に入れて箱イレされていると思うのですが、天然素材で、皮革にとって良いと思われる袋で保管していただきたく、渋木(山桃皮)のウコン染めの地厚の綿生地で袋を作り、
履物入れを作りました。少しでも堅牢度が高くなるようにと、また、ウコンの染料がたくさん含まれて長くその効果が持続できれば・・・と思いまして。

 

もともと、本ウコンは、「防虫・防菌効果」で防カビにもなるので、大切なお着物や絵画、お茶などで使う茶碗などを包んで保管するものでしたので、大切なお履物にも有効だろうとお作りさせて頂きました。

正直、このウコン染めをしてくれる職人さんと、フランスやイタリアの
高級靴メーカーでも採用してくれにだろうか?なんて余談も出たくらいです。

楽庵オリジナルのこだわりのお履物は、もちろんこちらにお入れしますし、
この「ウコン履物入れ」だけでも販売いたしますので、ご興味のある方はお問い合わせくださいませ。

文責ーきもの楽庵 代表 児玉哲也