今年は角帯!

先日、ホームページで紹介した羅の角帯ですが、先日、お買い上げいただきましたm(_ _ )m

お買い上げいただいたお客様、一時期、お仕事の関係で海外赴任をされていて、帰国後は神奈川の方に引越しをされましたが、ホームページで羅の角帯をご覧いただき、遠くからお越しいただきました。
神奈川から、きもの楽庵まで足を運んでいただけて、ありがたい限りです^^

今年も浴衣のシーズンが佳境をむかえております。

後3時間後に着る方、来週着る方、浴衣と帯を買ったら彼女から履物と信玄袋をプレゼントされた方・・・と、多くの男性のお客様が、今年も きもの楽庵で浴衣をお買い求めいただいております。

そこで、「去年、浴衣と角帯を買った」という方にご提案なのですが、今年は角帯をもう一本をお買い求めになってみてはどうでしょうか?

浴衣や着物は、帯を替えると、イメージがガラリと変わることがあります。

去年の角帯よりもグレードアップしてみたり、新しい色の角帯をにチャンレンジしてみてはいかがでしょうか?

さて、今回は4本の角帯をご紹介します。
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まずは1本目と、2本目。
柄が同じで、色違いの角帯です。
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原田織物「両面」18900円

3本目です。
横糸を波が打ったように織り入れてあります。
筬(おさ)とは、機織の付属具の一つです。
緯糸を曲げて打ち込むための装置を波筬(なみおさ)ということから、この名称がつきました。

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「波筬(なみおさ)」&「一本独鈷」34150円

4本目です!
斜子織とは、二本ないし数本ずつ引きそろえて並べた経糸に、同数のよこ糸を打ち込んで織った平織物のことです。
織り目は籠目(かごめ)のような形になり、特に絹糸で細かく織ったものをいう場合が多いです。wpP1240020
「和」斜子織39900円

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【楽庵 社長 ブログ】こんな事もさせて頂きます!

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【psychedelic kyusun_nagoya_obi】

なかなか、面白い帯が出来ました!!

先日、お客様がお持ちになられたヤール巾の洋反生地で、
帯を作りたいとのご要望で、出来上がったのがコレ!!

なかなか、サイケな感じが出ていて面白い帯になりました!

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最初持ち込まれた生地はサテン地の広幅なので、帯として締めた時に剥ぎ位置が見えないように考えながら「柄出し」を考えて・・・。

ただ、通常の帯芯ですと、表生地と帯芯が身離れしてしまうので、締めにくくなってしまいます。

そこで使うのが、【楽庵オリジナル】の帯芯!!

綿芯の片側に「真綿引き」のように綿をつけた帯芯ですので、生地のふわっとした雰囲気は残しながらも、「身離れしない」優れモンです。

昔なら、仕立て屋さんが、帯生地の裏に本当に真綿を引いて仕立ててくれたのですが、今、この「真綿引き」を上手にお手頃価格でやってくれる仕立て屋さんが少なくなり、作ってしまいました。

コレ、かなりいい感じで、数多くのお客さまが、染め帯の仕立て直しをお持ちに成るくらいです!!

つるっとした生地感で、この色鮮やかな感じは、「大島紬」や「結城紬」はモチロン、

無地感の「万筋の江戸小紋」や「西陣お召し」等にあわせても、面白そうです・・・。

出来上がり、喜んで頂ければウレシイのですが・・・。

さて、お客様の反応は?どうかしら??

【楽庵 社長 ブログ】やっぱり涼しかった!!

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【ヘチマ・麻はやっぱりスゴかった!!】

やっぱり、着物のファンデーションが、着物好きの方の「鍵」!!と確信。

検証結果をお伝えしたいと思います。

先日、32〜33度の炎天下のなかを、店長と僕で朝早くから、仕入で歩き回ってきました。

その日は、もう既に駅に向かう時から、蒸し暑く、それこそ、僕が最後に海外旅行に行った学生最後の旅で立ち寄ったシンガポールかと思う程の湿度。

ちょっと、動くだけで、湿気の壁があるような日でした。

少し動くだけで、額からは汗がしたたるような・・・中。

それこそ、あの三ツ星の「濱田屋」さんの前を通り過ぎた時は、水撒き用のホースを見て僕なんか、頭から水浴びしたいと思った程の暑さ。

更にいえば、建物の中に入るとクーラーが効いていて、外に出るとまた暑さが・・・というのは繰り返されると更に、汗は出るわけで・・・。

ただ、そうした中で、発見出来た事が!!

普通の帯板や枕なら、もう既に帯の内側はムレムレなのに、帯と着物の中に手を入れても

全くムレテいない!!!

もちろん、背中の帯枕の下もムレテいない!!!

汗をかかないわけではない。コレだけ暑ければ汗は当然かくわけで、

それを「気化熱」で涼しく感じるんだったと。無論、下着は「柳流の本麻」。

特にパッチ(ステテコ)は欠かせない!R0019690

 

正直、お客様のなかでも、このステテコの形や格好は、抵抗がある方も・・・。はんなりとした色気が「きもの姿」の美しさと思われている方は、抵抗があるという方も多い。

ですが、この暑さですので是非、一度お試しを!!

ちなみに「ヘチマの帯板」は、楽庵では、年間定番の取り扱いをしたいと、メーカーさんに、お願いしてきました。

P1230581 それも、ベルト付きが一番良いと確信!

着物と帯の間にヘチマをいれる事によって、

全くと行っていい程、蒸れない!

涼しさはもちろんですが、「着物」「帯」を傷めない!

お着物は、このムレて・擦れる事によって、「色落ち」や「擦れ」で着物や帯が変色したりして「染み抜き」のご相談を受ける事が多いもの・・・です。

きもの・帯を傷めない為にも、本麻の下着やヘチマの帯板・枕をお勧めします。

そして特に垂れもの友禅の染めの着物などで、汗染みを絶対に避けたい時のオススメは、

あしべ汗取り R0019699

「あしべ織の汗取り肌着」。

汗を完全に吸って、着物に染み出ないようにしたい時はコレ!

特に、写真にあるように脇についた「ベロ」がミソ!

茶道などお稽古をされる方で、真夏にフォーマルを着なければならない方には、欠かせません!

涼しさはもちろんですが、着物を傷めない為にも

「蒸散性(水分を蒸発させる力)の高い」天然の下着を!!

(今更ながら、実体験をもとに確信した事のご報告で・・・。)

 

【楽庵 社長 ブログ】おかあさま(義母)からの贈り物

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このお写真のお着物は、嫁ぎ先のお母様の箪笥に反物で残されていたもの。

楽庵が、開店の頃からのお客様のM様(今は、お嫁ぎされてY様ですが・・・)。

先日、ご主人様とお二人でこられて、おおきな包みいっぱいの着物を、数々、お持ちになられ・・・。
ご主人様の亡きお母様が着物好きでしたそうで、箪笥に沢山、反物が眠っているのからと・・・。

全部で7〜8点でしたが、いまでは高くて、ほとんどないカマボコの桐箱に入ったかなり高級なきものから、ちょっと、反物の耳ヤケした物もありましたが、どれも、生地も染めも上質なお仕事のきものばかり。

さすが、「きもの通」の方がお選びになられた物とお見受けしました。

お二人は、「このまましていてももったいないし、まあ御仕立しときましょう・・・。」と云うような雰囲気でしたが、僕も、店長も、一目で仕立てたらすごく良くなるなあ…と確信して、お仕立をお預かりしました。

今日、奥様が、お引き取りにこられて、

たとう紙を開けた瞬間

「うわあ〜〜。仕立てたら、すっごく良くなったわ!」「色もなんかはっきりしたみたい!」と目を輝かせて・・・、お喜びになられて・・・。

IMG_0931このカップルさんは、お二人とも「お着物好きで・・・」。

先日、僕が、「奥様の着物姿に惚れたんじゃないですか?」と、すこしフザケて話を向けると、「結婚するまで着物姿なんか見たこと、無かった。」し、こんなに着物好きかとは知らなかったとの事。

きっと、これって「おかあさま(義母様)からの、プレゼントだったんですよ。」とお伝えしたい・・・と。

それに、実は今日、奥様がお引き取りにこられた「ほ・ん・と・うの目的」は・・・、

旦那様のお誕生日のお祝いにと、

先日、奥様が一人で来られてご注文頂いていた「綿麻 備長炭の生成り生地の夏着物の仕上がり」をお引き取りにいらしたのでした。

そう、前段の反物の御仕立をお預かりしました時に、僕も着ている「綿麻備長炭」をお見せしておりました。

お家に帰られてご主人様が「良かったなあ・・・。」

「でも、仕立にお金がかかるから今年の夏着物は浴衣でがまんしよう。」って、

おっしゃられていたそうです。

それを聞いた奥様が、後日、お一人で来られて、「旦那には内緒で、今年の誕生日のサプライズ・プレゼントにしよう!」ってお決め頂いていた「待望の男物」をお引き取りに・・・。

今日は、すてきはカップルが、素敵な時間をお過ごしになられる事と・・・。

なんか、O. Henry『賢者の贈り物』 (The Gift of the Magi)、見たいですね・・・。

こんな時間のお手伝いが出来た事が、嬉しくて、BlogUpしちゃいました。

 

【楽庵 社長 ブログ】こんな素敵な誂え・・・出来ます!

 

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すてきな『日和(ひより)下駄』でしょ・・・。
お客様の作られた西陣織の「チリ除コート」の残り裂で、
この方だけのお誂えをさせて頂きました。

花緒も爪革も、共裂です。

一見簡単そうに見えるけれど、
花緒は、花緒を作って頂く職人さんに、
爪革は、爪革の職人さんに。
そして、この三平下駄を作ってくれる下駄やさんに挿げて頂く・・・、
という三者が揃わないと出来ないシロモノ・・・です。

皆さん浅草の職人さんなのですが、高齢なため、先日は爪革の職人さんが体調崩してしまい、だいぶお待ち頂いたお客様も・・・。

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実は、この日和下駄(通称、三平=サンペイ) は、僕の琴線に触れる大好きな履き物です。
まず、名前からして「日和=ひより」っていい響き。
お天気次第で、普通の下駄としても、雨下駄としても・・・。

着物姿にとって、「お履きもの」はとても重要ですし、なにしろ、自分が男性だからか?下足にある「お履きもの」が素敵ですと、「どんな美しい方か?」と想像してしまうのです。

これは、僕の学生時代の同級生のお父様、浅草の「高橋慶造商店」高橋幸男社長の影響もあると思いますが・・・。
僕に「履き物哲学」を叩き込んでくれた恩師です。
会社にお伺いして、1階の工場で、由貴子さん、英明さん(僕の同級生)と話してて、
少しでも声が聞こえると、2階の社長室に呼ばれ、毎回のように1時間くらいの履物講義(お説教??)が・・・。

「君たち、呉服屋さんは高い着物を売っているわりには、店に小物の在庫が少なく、
ましてや、履き物といったら見られたもんじゃない・・・〜〜〜。
着物や帯と、小物・履き物のバランスって、考えてるか??
高級な服を着て、足元はイミテーションのビニール(この社長さんは、合皮をあえて、ビニールと表現されます。)を履くか?
どこの問屋でも扱っているKの特売品などを、安いから・・・と勧めて・・・〜〜〜云々。」と1時間程のお説教タイム。
(正直、このころは、僕も若かって「また捕まるかも・・・。」と恐れていたのですが、
そんなこちらを知ってか知らずか・・・、いつも「履き物哲学」を講義頂きました。
親の言葉じゃないですが、これが後になって、凄く効いて来るんですよね。)

今や、僕は、メーカーさんやArecoleの細野さんにも、足フェチ(履物フェチ)と言われるくらいに・・・。

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このフォルムが、何しろ美しい!
まずは、下駄は「二枚歯」に限る!(あえて、断言しちゃいます。)
洋靴のヒールと同じで、女性を美しく見せる。
この薄歯が、とても小粋で、爪革を外せば普通の下駄としても美しい。
浴衣で履いても、すごく素敵!!です。

一見、か弱そうに見えますが、その歯に埋め込まれた硬質ゴムが、しっかりと足元をグリップする。

そうなんです。このゴムが「三平式」といって、神戸でこの日和下駄の為に専門にゴムが作られていたのです。
でも、この「三平ゴム」も「阪神大震災」で、廃業してしまったそうで、今、残っている在庫が無くなると作れなくなってしまうらしい・・・。

事実、僕も、この「日和下駄」が好きで昔はだいぶとお客さまに購入頂いていたのですが、ほとんど、見かけなくなり、最近まで5〜6年探していたのです。

そしたら、昨年、「足フェチ」仲間の「菊ちゃん」が、浅草で三平ゴムが倉庫に眠ってる所を見つけて来てくれて・・・。

この日和下駄を作られたお客様は皆さん口を揃えて、
「雨の日の着物を着るのが、楽しみになったわ。」と・・・。

お誂えの履き物も沢山、扱ってますので「履き物談義」しに来て下さい!!