皆さん、「墨流し」というのは聞いたことあると思うのですが、
「糊流し」というのはご存知でしょうか?
楽庵が、よく別誂えの江戸小紋を染めて頂く「金田朝政」先生から、オヤジの代は、よくやっていたんだと言われて、そのサンプルを見せていただいたのが、下の写真の端裂・・・。
正直、ちょっとびっくりしまして・・・。
美濃和紙の型紙での染めでは無いのですが、板場にまずは糊置きして、
そこに、チャンチン(小さなジョウロのような染料を細く垂らすもので、通常は、熱した蝋を糸目として染めるローケツ染に使用する道具で、インドネシア初の染めの技術に使う道具)のような道具で、糊の染料を全体に垂らしてから、
熊手のようなもので描き崩して行く染め方、よく混ぜると下の端切れのように
色がマーブル化するというもので、その後その糊の上に生地を置いて染め付けるものです。
これがチャンチンの道具です。
今回、実際に染めて頂いたときの様子です。
今回は、仕立て上がったきものでお家で選択できるようにということで、
本場大島に染めて頂いたものがコレ!!
染め上がった記事の拡大写真はこんな感じで・・・、
墨流しとはまた違った表情が特徴です。
以前も、重ね型の江戸小紋を染めていただいたり(http://rakuan.jp/archives/3900) と、
江戸小紋の可能性ってまだまだあるように感じます。
これからも、いろいろなものを作っていきたいと思っています。
文責ーきもの楽庵 代表 児玉哲也