本日、あるお客さまから、ご質問頂き、お返事を書いていたら長くなってしまったので、
楽庵のHPに書かせて頂く事にしました・・・。
あくまで、「きもの楽庵」児玉、当社 澤田店長の経験ですので、ご参考になれば・・・。
「質問があります。
着物の静電気対策、どうしたら良いですか?」
とあるお客さまからFacebookページに質問ありましたので・・・、
こんな回答させて頂きました。
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お返事遅くなり申し訳ありません。
静電気の件ですが、今度、会社のHPでUPしようかと思っているところでしたので
取り急ぎ、簡単に当社の考えを書かせて頂きます。
まず、「スプレー」等は、余りお勧めしておりません。
あくまで、自己責任でされる場合は、否定しませんが、
化学薬品による影響は、何年も経ってから変化が現れる場合もありますので・・・。
と申しますのも、着物は、彩色に「草木染め」等の天然染料、
金箔や金銀糸の刺繍など、薬品の影響を「モロ」に受ける
加工が多いものですので・・・。
そして、厄介なのが、すぐには影響はでなくても、何年も経ってから変化が出る点と、
最近多いのが、箪笥(これも問題なのが、本来「木釘」などで作るところを、
最近は「接着剤」を使用したり)で、
そのガス化影響で、変色したりして相談にこられる方も多いものです。
まずは、下着・肌着を「絹」もしくは「麻」等の天然繊維のものにする。
腰紐や伊達締めなどもなるべく「絹」にして頂く。
帯板・帯枕も化繊のないもの・・・、ちなみに楽庵店長の澤田は、
一年中「ヘチマの帯板」「ヘチマの帯枕」です。
コレ、実に便利というかで、
きもののウェスト周りは、お端折があり帯も締めるので、
一年中「蒸れる」所なのですが、「ヘチマ」のおかげで全く蒸れない効用も・・・。
足袋も、履きやすいといって最近よく利用される「ストレッチナイロン」等は
良くないと思います。やはり、綿キャラコ100%のものが一番良いです。
それと、着物を着る前と来た後に、「豚毛」100%等の上質なブラシで、
ブラッシングし、放電させる。
これも、簡易的なナイロン(合繊)のブラシは良くないです。
ちなみに、宣伝するつもりはないのですが、
当社で4〜5年前から取り扱いしております「着物専用ブラシ」は、
柄(ブラシのえ)が「柘植(ツゲ)」で、
その芯に静電除去の金属がはいっており、毛は「豚毛」のもので、
これは、かなりのお客様に好評です。
あるお客様からは、その方は、本当に電気が溜まりやすいとの事でしたが、
(髪の毛も長いので、そのブラッシングでも静電気がたまるそうな・・・。)
このブラシ使ってから、とても良いとの事。
また、その副次作用でしょうか、「花粉症」の方が洋服にも使用して
「酷くならなかった。」というご意見も・・・。
長くなりましたが、やはり、「天然のもので固める」これが一番かと思います。
ちなみに、僕や当社店長の澤田は、上記の実行者なので、
静電気っていうのを感じた事がありません。ホント、正直に!!
以上、もし、ご参考になれば・・・。