IZA! 日本の老舗足袋メーカー『きねや』さんの心臓部へ!
奥の一番古くからの工場へ・・・。
最初に驚いたのが、職人さんたちの誰もが、
笑顔でそれぞれに挨拶してくれる事!
正直、仕事場に入り込む事自体、ほんとうなら、自分のテリトリーに入ってくる
よそ者のような対応をされても仕方ないはずなのに・・・。
みなさん、手を止めて、僕の顔をちゃんと見て「いらっしゃいませ!」と。
さすが、一流ってのは、こうしたところに出るものだ。とまずは驚かされる。
まずは、目に入ったのが、足袋の底型の多さ!
それぞれ、足袋の種類によって、形状の型が違い、さらにはサイズ毎に、その数、数百もの「鉄の型」がずらりと。
早速、実際の型抜きを見せてくれる・・・。(生地裁断をしている職人さんが手を止めて、案内してくれている若社長の「中澤」さんに、「お見せしましょうか。」と。)
次は、コハゼを止める紐通しをつける行程。
特殊な機械に、生地をセットしはさむとヒダヒダが、底に撚り紐を引っ掛けると・・、
あらら・・・、あっという間に、紐が縫われている。ほんと、熟練の技。
型枠にコハゼをパッパッとセットしミシンで止める。本当、リズミカル!
だんだん、足袋らしくなってきました.
そして、僕が「足袋の命」とも言える指先の加工。
中澤さん曰く、「指のカーブの角度に合わせて、右手でダイアル・ハンドルをまわして、左手は生地を回転させる。これが、難しいんです。」・・・と。
この特殊なミシンは、日本ならではの特殊なもので、[海外製]の安価な足袋は、普通の「平縫いのミシン」でヒダを寄せるので、履きづらいと。
そうだよ。そうだよ。だから、履いたときに、足の形が、指の形が、丸みを帯びて美しい。これぞ、「日本の技術」です。 そして、なにより、優れたものは、「美しい」
たった一足の足袋を作るのに、約10人位の職人さんが、その行程にあう機械を使って作り上げる。こんな気持ちのこもった履物を履かせて頂いてると・・・、思わず感謝。
仕事中なのに、皆さん、僕が近づくとその行程を快く見せてくれる。(ほんとに、邪魔してないかと、ビクビクするものの、好奇心旺盛な僕だから・・・。)
本当に、みなさん、お手を止めてゴメンなさい。でも、本当に「感動」です。ありがとうございました。
やっぱり、僕は「着物屋」として、日本人ならではの職人さんの「心」と「プライド」のこもった足袋を履こうと思う。
こんな履きものを、毎日履いてる「日本人」って凄いと誇りを感じます。
「きねや」さんの職人さん・中澤 若社長 お忙しい中、本当にありがとうございました。
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東村山の着物屋・きもの楽庵
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