【きもの楽庵】江戸時代の復刻です!小千谷ちぢみの手付の江戸小紋が完成!

楽庵オリジナルの小千谷縮みの江戸小紋が、ついに出来上がりました。

本麻の小千谷縮み×金田 昇「極徳川鮫」江戸小紋

「小千谷教の教祖」と、お客様から称されるくらい小千谷縮をこよなく愛する楽庵の児玉と、染め物では、その一見では、大変さが分からないところに心血を注いで染められる江戸小紋が、「江戸っ子の粋」と思い、こちらもそのわかって貰える人にわかってもらえれば良いと潔い生き様の江戸小紋マイスターの金田朝政先生が、コラボして、ついに完成しました・・・・。

そのメリットは、お家で洗濯機でジャブジャブ洗えて、それでいて、着物の格式では、完全な礼装でも着れるというもの。

企画段階で、お茶の先生などにお話したら、そんな「江戸小紋出来たら、是非着てみたいわ!」と、まだ、全く出来るかどうか不安な段階から、反響はすごくて、自分でも上手く染めてもらえたら、本当に皆さんに喜んでもらえること間違い無し!と思っていましたから・・・・。

ただのフラットな生地ではということで、少しシボのある縮みの生地で江戸小紋を染めて頂いた金田先生には、本当に感謝ですし、金田先生のその技術力とチャレンジしてくれる姿勢は、敬服以外のないものでもないところです。

こちらが先日、名古屋からの高校の先生たちを連れて工房見学させてもらったときの金田先生です。

写真の着物は更紗なのですが、金田先生は、地引が出来ない他の作家さんのお仕事なども手伝ってあげてるすっごい方なんです。

本来ならば、自分のところの仕事だけでも手一杯なはずなのに、組合の幹部もされていることから、相談されることも多いらしく、かわいそうだからって、引き受けてあげちゃう優しい先生なんです。

だから、僕の無理難題みたいな案件も、頼られてやらなきゃ「男がすたる!」という男気のある江戸っ子なんです。(金田先生、偉そうなこと言ってごめんなさい。)

実は、一昨年から、江戸時代の殿様だって、麻に染め付けていたものを着られていたのですから、是非、麻の江戸小紋を着てみたいとの思いはあったのですが、一昨年は生地も手配できなかったのと、型紙にしても、通常の尺巾の型紙しかなかったので、男物を作るなんて到底無理な事だったのですが、昨年1尺1寸5分(43.5cm巾)の白生地を、ひょんなことから、僕が手に入れる事が出来て、それを金田先生に染めてもらって、紳士の生地幅の江戸小紋を染めていただいたことから、金田先生も型紙を徐々にキングサイズにも対応できる型紙を用意してくれて、今年は、小千谷の染め下地の生地も手に入れられたことから、今回の小千谷縮みの本麻のキングサイズの江戸小紋を作ることが出来るようになりました。

昨年染めた正絹の紳士物の江戸小紋がこちら・・・。

今朝、楽庵の着物好きな男性たちにご連絡して、既に2本が売れてしまいました。(嬉しい悲鳴です!)

今度は、僕の大好きな○吉の生地で染めてもらうことになっており、次回の小千谷縮み江戸小紋もワクワクします。

【きもの楽庵】みんなのデートのお手伝い・・・!

夏って本当にワクワクするシーズンですよね!

いくつになっても…、海の碧さや、山の碧、そして、花火…、やっぱり浴衣が似合う…。

東京は、先週の隅田川、昭和記念公園、荒川の花火大会、横浜みなとみらいの花火大会と、
浴衣のイベント目白押しで、沢山のお客様がいらしてます…。

そんななか、いろんなご相談とか、お願いがあるもので…。
YouTube見ながら、本見ながら…、浴衣途中まで着たけど、上手にいかないって、飛び込んでくる方や、帯結べないから、付け帯なら簡単にできるんですか?とか…。

でもね…、子供なら、仕方ないかな?って思うけど、
やっぱり、大学生とか、社会人になると、やっぱり折角なんだから…、
だって、大抵は、好きな彼氏や好きな子と、花火を、見に行ったりってことなんだから、

最高におしゃれさせてあげたいなって・・・、思うわけで…。

で、ついついお節介ごころが、ムラムラってわいてしまって…。
(だって、もう、あんなにドキドキできる青春には、戻りたくても戻れないので…。)

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このお写真の結菜ちゃんも、昨日、お母さんと一緒に浴衣用の帯を買いに来られてたんだけど…、
自分で着て行かなきゃならないから、帯結べないので、「ポリエステルの作り帯」を買おうとしていて、
「色目これであいますか?」って聞いてくるもんだから…、
折角なんだから、「結び方」教えるから、自分で、結びなよ!それに、化繊じゃなくて、
麻とか正絹ならば、羽根もピンと張って、「粋な色気」バッチリなんだって教えたら…、

「すっごく素敵!おとなの女って感じ!」って、
チョー感動してくれたんだけど・・・、

自分で着るのは、やっぱり自信無いって言うから、
「明日だけは、着せてあげるから…、キメッキメッで、行きなよ!」って伝えると
スッゴク、喜んで!
その今日の着姿がコチラ!

写真撮ってあげても、もう、自然と笑顔がこぼれて…。

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浴衣もいろいろ持ってられたけど、正直プリントものじゃなくて、
こういう注染のしっかりした国産の方が良いよって、あえて、この浴衣を選んで!

なんと、おばあちゃまが着物好きで、お母さんのために作ってくれた浴衣らしくて、
「親子2代で着るんですよ~!」って、
ちょっと、親孝行してるみたいで、

とっても、うれしそうで!

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こっちの彼は、おじいちゃん・おばあちゃんに連れられて…、浴衣一式買いに来られて…。
最初は、「簡単に結べる帯」なんて言って、ワンタッチを買おうとしてたから、
お店で、着方・帯の結び方を何回か教えて、自分で着てみたのが、コレ!

初めて…って思えないほど、バッチリ決まってるでしょ!
ムラ揚げより大分低い位置で結ぶよう教えて…。

一番喜んでいたのが、実は、おばあちゃまかな?
折角だから、一緒に写真を撮りましょ!っていうと、

おばあちゃまも、最初はちょっと、ハニカミながら、
でも、とっても喜ばれて…。

彼も優しい笑顔になって…。
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こんな、お手伝い出来て、「しあわせのおすそ分けしてもらえって」
喜んでもらえる仕事って、他には無いなって、
本当にありがたいもんです!

【きもの 楽庵】今年、小千谷初デビューのCOUPLE!

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今朝、一番で、旦那さんの着付けをさせて頂きました。
(奥様は、もちろん、ご自身でお着付けされて、お越しになられました。)

こちらのCOUPLEは、こんなにお若いのですが、実は、ご夫婦で、お子様もいらっしゃるんです。

春頃でしたでしょうか、奥様がお一人でご来店されて、小千谷ちぢみをお気に召して頂いたのが、 楽庵との始まりで…。

ここのところ、お着物に凄く関心を持たれて、
いろいろなところに見に行ってらっしゃるとの事だったのですが、
実は、寸法の事で、ちょっと、上手くいってなかったようで…、
うちが、アドバイスさせて頂いたのが、お付き合いいただくきっかけでして。

その時、ご主人様も同席されていて・・・、やっぱり、僕も「小千谷ちぢみ」を作りたいって、 おっしゃって頂きまして…。

実は、○吉の花織の小千谷を、ご自身でお選び頂いて物は、目下、御仕立て中でして。

今回は、丁度、着物を見に行くっていう事で、奥様が出来上がった小千谷を着たいとおっしゃられて…、「折角だったら、僕も着たいな・・・!」って、いう事で、
僕と寸法がそんなに変わらないので、 僕の小千谷をお召し頂いています!

本日のような、蒸し暑い日は、まさに、小千谷ちぢみ最適な日でして…。

 

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お二人、仲良くお出かけになりました!

大人のデートのお手伝い…!

うらやましいな…。 素敵な時間をたっぷり過ごしてくださいね・・・。

【きもの 楽庵】人気の源氏物語の仕立上り浴衣が入荷!

topここ数年、浴衣も古典柄が人気なのと、やはり、ちゃんと体に合わせて、

反物からお仕立てする方が、本当に増えてます。

そんな中でも、今年も大人気の東京本染「源氏物語」の紅型浴衣。

限定数ですが、

源氏物語「紅型調」浴衣の御仕立て上り品が、

入荷しました‼

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やっぱり、この白地に藍や紫のすっきりした感じは、品のある女性らしさ漂う古典の良さです。

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生地も、通常のプレタは、小巾の反物と同じ柄を広巾生地に染めて、海外縫製しているものが、
多い中、勿論、通常の反物を使い、縫製も日本製なのです。

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こちらの萩の柄はS寸

 

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白地だけでなく、地引染した、こんなあでやかな撫子の柄のものも…。

 

 

 

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こちらの2点は、ちぢみ加工を施した生地で、さらりとして、

 

P1230597 P1230591 R0019687_ 半衿付けて、麻足袋履いて、

05R0019748モレッティーの帯留して、

夏のきもの代りにお召し頂いても素敵!

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小粋
に紗の博多半幅帯を、キリッと羽をとがらせ、大人の女性のかわいらしさ・・・
なんてのも素敵♪

【きもの 楽庵】結婚式のお手伝い…。

今日は、朝一で、お姉さんの結婚式に出席する弟さんの着付けのお手伝いをさせて頂きました。

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先日、Facebookページ(https://www.facebook.com/KimonoRakuan/?pnref=lhc)で、
今日お召し頂いている紋付羽織の進捗をUPさせて頂いておりました羽織が、コレ!
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毘沙門亀甲の地紋のお召生地に、
自分の名前にちなんで、藤井絞りの「鶴」の額裏に、
陽向須賀縫いで江戸紋の「下り藤」を、五つ紋入れて!
今日は、親族としての清掃なので、羽織紐も、今、もう手に入らない正絹の篭打ちで!

長着は、ChulThaiの板場染め(京都で染めているので、「江戸小紋」とは、敢えて言わない…。)の
「行儀」の単衣。
(本当は、彼自身のは、「畳」という柄の江戸小紋なのですが、袷衣で仕立てていたので、
今日のあまりの好天の天気なので、僕(楽庵代表の児玉)の単衣を着ていただいたのですが…。
たまたま、彼とは、ほぼ寸法が一緒なので…。)

袴は、人間国宝の「甲田綏郎」精巧仙台平の御召袴を、
京都の名人の袴仕立士の河尻先生に仕立てて貰ったもので…。

正直、20代とは思えないバッチリ決まった感じですよね!

実際、彼は、本当に着物が好きで、
海外に行くときも、必ず着物を持って行って、現地で着る位なので、
今回も、普段でも着れて、だけれど、本当に正装としても恥ずかしくなく、
いずれは、自分の結婚式の披露宴でも、着れる着物をってことで、
このようなコーディネイトに!

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和装に持つバッグも、ChulThaiの残布で、京都の「菱屋」さんでオリジナルで作り、
草履も、浅草の本革の型押しに、お揃いのChulThai の誂え鼻緒で!

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この草履の何が凄いかというと、まずそこの革の厚みが、通常の1.5倍~倍くらいあり、
凄くクッション性があり、疲れないという代物で!

久々に、充分にこだわって、贅を尽くした仕事をさせてもらって、
僕としても、本当に満足いける内容で、なによりだし、
本人の自身に満ちた表情・風情が、何よりで…、
久々に、呉服屋冥利に尽きる内容です。

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新婦のお姉さまのお色直しの「引き振袖」のお手伝いもさせて頂いてますので、
そちらも、後日、UPさせて頂きます。
新婦のブーケも、楽庵のお客様で、西東京でかなり大きく花屋さんをされている豊田さんと
打ち合わせして「生花」で、今日の披露宴でお披露目という事で、
昨晩に、ご自宅の方にお届けしてくれたって、ご報告もありました。

今日は、もう一人、男の子のお客様も、結婚式という事で、そちらも、少しお手伝いさせて頂き…、

なんにしても、本当に、こうした御目出度いことのお手伝いをさせて頂くことは、
本当に、うれしい事です!

おっと、これ書いてたら、FBメッセンジャーに、「無事、終わりました!」って、報告が…、
お二方から…。

後日、また、これを肴に、皆で、飲むのが楽しみだな…。

最後に、今回、これが実現できたのも、藤井さんや紋屋さん、お仕立て屋さんなど、それぞれ、
皆様にご協力いただき、本当に「特急」で、仕事して頂いたお陰もありましたので、
ご報告かねて、記事UPさせて頂きました。

きもの楽庵 児玉哲也