【きもの楽庵】これからの新しい時代の「着物一式」持ち運べるバッグ

お洋服の時に持っても、紳士が持ってもお洒落な
「着物一式持ち運べる」バッグということで、本革と織生地のこんな
素敵なバッグはいかがでしょうか?

従来のバッグはというと、

こうした紬織りの物や

こうしたハードタイプの物が一般的で、
やはり、「着付けのお稽古」に行くバッグという印象の強いものでした。

なので、洋装で持ち歩いても、紳士の方が持っても、
おしゃれな着物一式持ち運べるバッグをということで、
作ってもらいました。

横長のタイプと 

縦長のタイプ 

持ち手とサイドは本革で、かなりしっかりした作りで、ショルダーにもなるように持ちては長めにしてあります。

 

かばんの口はチャックで閉められるようになっています。

こんなおしゃれな着物一式運べるバッグもいかがでしょうか?

 

【きもの楽庵】本藍染の本革の女性物の草履出来ました!

以前、紳士物をお作りしました、「徳島 阿波藍絞り染め」をした本革で、
女性物のお草履もお作りしました。

 

藍染が革にできるなんて!

本藍ならではの、その落ち着いた藍色は、やはり、とても素敵なものですよね!

本皮をたたんで、藍の染料に漬け込むことによって、その独特な縞目が特徴です。

コチラも草木染のタンニンなめしの本革ですので、お手入れをちゃんとして頂けましたら、「一生物」のお履物となります。

特に、女性物は、紳士ものと違い、かかとの高さがあるので、お履き頂いた時に、横からの感じがなんとも言えない表情があり、お着物をさらに素敵に演出してくれることと思います。

最近、楽庵では、地球に優しいお品物とということで、天然のもので、最終は、「土に還る」、地球環境に優しいもので、お品物をお作りしています。

もう、正直、使い捨ての時代は、終わったと思います。
これからは、大事に物を使い続けて、またその味わいの変化を楽しむ時代かと
思っております。

元々の革の感じは、コチラの動画にupさせて頂いておりますので、
本来の革の感じもご覧になってくださいませ。

文責ーきもの楽庵 代表 児玉哲也

【きもの楽庵】一生物の楽庵オリジナル草履!本革のレディース草履 お作りしました!!

以前、ホームページにUPさせて頂いた、本革のこだわった「楽庵 オリジナルの紳士の履物」と合わせて、女性者のお履物もお作りしました。

最初のこのものは、牛革に型押ししたもので、女性物の分、かかとが高いので、
段数を重ねるため、サイドからの見栄えが格段に良い草履になりました。

この革は、なめしの加減で、柔らかなフィット感なので、
あえて、天に低反発のクッション材を入れたものの作りました。


↑ほらっ!!
こんな感じに押すと、低反発で、その力が吸収されて…。

他の色目も…。

又、特殊な染めを施し型押しし熱を加えると、その染料が透明になる
本革でも…
コチラはあえて、通常の題の型にして、「シャープでスタイリッシュ」に!

その図柄はペーズリーで!

他の色目はこんな感じ…。

こうしたものも、手入れをちゃんとすれば、一生物のお履物を女性用に
お作りさせて頂きました。

カップルやご夫婦で紳士物と合わせて、足元の大人のペアルックも良いんじゃないですか?

【きもの楽庵】こだわりの紳士の本革のお履物を作りました!

楽庵をよくご利用いただくお客様より、もっと、「おしゃれな履物」無いのですか?とのリクエストを頂き、草履メーカーや職人さんに要望したのですが、
無難なものしかなく、また、コルク台のちゃんとしたものより、ゴム底などの
簡易草履のほうがメーカーさんは力入れている感じで、なかなか、良いものがありませんでした。

だったら、うちで、革からこだわって、またその作りにもこだわった長く使えて履きやすい履物を作ってしまおうということで、まずは、素材の革屋さんに行きまして、素材から作ってもらうことに・・・。

最初のお写真の履物の革は、牛革に特殊な塗料を塗って型押ししまして、熱処理すると凹凸が出る革を作ってもらいました。

他には、こんな色目も・・・。

 

革の表面の拡大はこんな感じのペーズリー柄で、
 

台は、本コルクで、底皮も、今良く使われる経済性と処理のしやすさのドイツ発祥の鉱物系クロムなめしのものが多いのですが、こだわって、タンニンなめしの厚みのある赤皮を手切りでカットしてもらい、
切った側面の「蜜蝋」でコバ処理をちゃんとして・・・。

最初、職人さんには、難色を示されましたが、頼み込んで頼み込んで、革本来の風合いを活かすことにより、本来の履き良さを追求して、作ってもらいました。

そしてもう一つのタイプが、こちらのもので、

表面の革の拡大がこんな感じ。

 

こちらは、天に、低反発のクッションを入れたタイプも作りました。

こんな感じ強く押すと、少し沈み込む天です。

こちらも、底面はタンニンなめしの赤皮で・・・。
特に、白の方は、蜜蝋で着色しないように注意が必要だったようで、
手がかかったとおっしゃってました。

こうしたお履物は、全て天然素材で作っていますので、
最後は、自然に「土に還る」地球に優しいもので、
やはり、昔ながらの方法は良いものだと実感しています。

革用のオイルやクリームでお手入れしていただけば、本当に一生モノのお履物が出来上がり、お客様にも「カッコいい!」と喜んでいただけました。

何事もこだわると、面白いものができますし、本来の良さがよく理解できると、改めて痛感しました。

こうした無理をお願いしても答えてくれる職人さんがいるうちに、
もともっと、ちゃんとしたこだわりのものを作っていきたいと思います。

文責ーきもの楽庵 代表 児玉哲也

【きもの楽庵】一生物で、土に還る 地球に優しい!楽庵オリジナル草履!奄美大島 本泥染めのこだわった履物が出来ました!

履物もこだわって、お手入れを怠らなければ一生物の履物があった方が、
お客様は喜ばれるだろうと思いまして、いろいろな履物メーカーに
誂えてもらえるようにお願いしていましたが、なかなか色よい返事がもらえないので、ならば、革からこだわって「着物に合う」履物を作リました。

本場大島紬で知られる奄美大島で本皮を「奄美泥染め」で染めていただいた
「本革」を作り、それを草履にしました。

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DOROZOME Leather
泥染革とは

奄美が世界に誇る伝統産業「本場大島紬」の染色技法で、1300年の歴史があります。島に自生するテーチ木(学名:車輪梅)の木600Kgをチップ状に砕き、
大きな釜で2日ほど煮込み4~5日ほど寝かせて煮汁を自然発酵させます。
その染料(煮汁)を用いて素手で空気に触れさせるように革に揉み込んでは絞り、

その染料を入れ替えては揉み込みの作業を何度も繰り返していきます。
やがて皮は染料に含まれる「タンニン」成分などで茶褐色に染まっていきます。

奄美の特定の地域の泥は鉄分が多く、粒子が細かく丸い特徴があります。

テーチ木染めが、「タンニン」泥の「鉄分」と反応することによって「茶褐色」に染まっていきます。

これが「泥染め」になります。

化学染料では表現できない深い黒と茶褐色の色合いや絞り柄ならではの
一点物の色模様OnlyOneに恥じない素材になっております。

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革に実際の感じは
 

実際に別誂えで作ってもらったお草履がこちらです。


底面もコダワリの「タンニンなめし」の厚めの赤革を使って、
最終的に「土に還る」地球に優しいものづくりをしています。

通常の履物の底革は、薄いブルーがかったクロームなめしの底革を使用して
います。
クロームなめしは、ドイツで発明された鉱物系の鞣しで、経年変化が無く、
鞣しも短時間で済むということで、現在、かなり多く使われていますが、
革本来の風合いがなくなってしまうのと、本物の革でありながら、自然分解は
されない革になってしまうのです。

コバ処理(底側を切り抜いた革の断面)も「蜜蝋」を使って丁寧な仕上げをしています。※底側の薄く茶色く光っているところです。

                      

今回は特に、革本体の素材もこだわってあえて「豚革」を使っています。
楽庵も東京(とはいえ、東村山の田舎ですが・・・)にあるので、
実は、豚革のタンナーさんは、江戸が昔から一番と言われていて、
その技術は「世界一」なんです。
ですので、あえて、豚革を使って「泥染め」にしたものを使いました。
牛革とは違った風合いが、泥染めとは非常にマッチした感じで、
なんとも言えない味のある革になっています。
そして、
なっ
なんと昨年のTokyoLeatherFairのグランプリを獲りました!
 
実際、すでにお履きいただいているお客様からは、クッション性といい、重さも
いい具合で、本当に疲れない履物で、
もう、「他の物が履けなくなっちゃったよ!」と、嬉しい感想を頂いております。

やはり、昔ながらの方法がいろんなことで良い。
使いやすいし、履き心地の体感も抜群で、長持ちするし、
最後には「土に還る」地球に優しいものづくり

 

もう、そうしたことにこだわる時代になったと思います。
ですので、昔の知恵に学んで、時間がかかっても、多少コストが掛かっても、
そうしたことを大切にすべきだと思います。

文責ー児玉哲也