【きもの楽庵】オールシーズン使える江戸小紋染め「洗える正絹長襦袢」

裏勝りの「真紅の洗える正絹長襦袢」が出来ました!

お家で洗濯できる襦袢で、真っ赤なものを襦袢としてお召しになられたいという
需要はとても多いものですが、「赤」という色は、染料で染めると、色落ちがしやすいという難点がありまして、なかなか実現しにくいものです。

麻で赤目の無地染のものもありますが、かなり明るい色目になってしまい、血赤のような真っ赤なものは染められません。

深い真紅の赤は、正絹でないと出せないということもあり、
京都の浅見さんの洗える正絹の襦袢の「菱上布」に、
金田朝政先生に江戸小紋で糊蒸し染めの江戸小紋で染めることにより、
真紅の襦袢を作ってもらいました。


本当にいい真紅の赤ですよね。(本当にいやらしくない真っ赤で・・・。)
白大島や濃地の着物に合わせてちらっと見えたときの「裏勝り」のオシャレは
素敵ですよね。

柄も洒落ていて、昔の古代柄を今の型紙サイズに起こし直してもらった
「鯉・竹・松」の柄で、かっこいいですよね。

本来、単衣用の菱上布の生地ですが、絹は夏涼しくて、冬暖かい特性と、
麻に次ぐ「蒸散性」がありますので、一年中お使いになれます。

早速お作り頂きましたお客様は、あえて半襟をかけずに、この柄と色目を襟に出して御召いただいており、非常に喜んで頂きました。

洋装の世界でも、こうした真紅の赤の染料ときれいなブルーの染料は世界的に枯渇しているようなので、定番として染めてもらっています。

このGW 明けから、シルク洗濯用の「シルクランドリー」という酵素できれいになり、絹の蛋白も溶かさない洗剤も定番で扱いますので、また、それはホームページに書かせていただきます。

文責ーきもの楽庵 代表 児玉哲也