これが、「藤工房×きくちいま さん」コラボの「和裁手ぬぐい」の実物!!
先日の浅草のきものカーニバルでも、ほぼ完売の品がコレ!前回のブログでご紹介しました「本ウコン染め風呂敷」と共に、藤工房さんが分けてくれました。
ジャーン!!
かわいい!!
そういえば、「うたい文句」でメジャー機能付きって書いてあったな・・・と。じゃってんで実験しました。
本当にピッタシじゃん。さすが〜。コレを持っていれば、尺差し無くても安心。さすが、仕立て屋さん製です!
和のことならなんでも相談できる 東京・東村山の着物屋。充実の男着物。男の着付け。着付け教室も。男着物初心者歓迎
京都の荷物が待ち遠しい・・・、朝でした。
とっ、届きました!「本ウコン(鬱金)の衣装包みの風呂敷」!
あれれ、今まで良くNET通販などで見かけるものは、もっとオレンジ色のような・・・、
そうなんです。今まで見かけていたものは、染料で染めたもので、「本当のウコン(鬱金)で染めるとこんな色なんです。(そう、そういえば、ターメリック・カレーの色は写真のような黄色ですよね。)
本物を探していたんですが、
なんと、楽庵のお仲間の京都「藤工房」さんが自社で染めているとの事で当社もジョイントさせて頂く事になりました。
サイズも105cm四方なので、しっかり着物の入った「たとう紙」包めます。
あなたの大事なお着物ですので、「天然の防虫効果」で大切にしてください。
店頭で販売しておりますので、是非、ご覧になって下さい。
========================================
本ウコン染 御衣裳包み布
この御衣裳包み布は、ウコン染は昔より御衣裳の虫除けに最適とされた本ウコンで染め上げた高級手染め製品です。このウコン染め包み布で文庫紙(たとう紙)に納めた御衣裳を外から包んでタンス等に納めることで、ウコンの香り・成分が大切な御衣裳を虫から保護します。
染 鬱金 100% 生地 綿100% 寸法 105㎝×105㎝以上
=======================================
忙しさにかまけてブログアップ出来ていませんでした。色々お伝えしたくてネタ・写真はたまる一方なのに・・・、頑張ります。
さて、今日は、お客様から「古く黄ばんだ白生地が、箪笥から出て来たのですが、染め代っていくらですか?」というメール頂いたので、結構お問い合わせが多い事なので、お伝えしようと・・・。
まず、「無地染め」は、大きく分けて2種類あります。
「煮染」(浸染ともいいます)と「引き染め」です。
一般的に、皆さんが呉服屋さんや悉皆やさんに「染めをお願いする」という場合は、「煮染」です。
「煮染」は、お風呂位の温度の染料に生地を浸して染めるので、割と安価で染める事が出来ます。一方「引き染め」は、常温の染料を刷毛を使って、職人さんが手染めするもので、熱を加えないので、シルクの光沢を失わない利点があるものの「染め代」が、「煮染」に比べて、倍から3倍位かかります。
実は、私 児玉の母方の親戚は、今でも京都 丹後で白生地を織っており、その兄弟は、東京で数年前まで「白生地卸の問屋」を営んでおりました。
その叔父の代から、「無地染め(煮染)」は田端の「末広染工」の川添さん(黄綬褒章受賞 東京都伝統工芸士 川添晴通)にお願いしております。
末広染工http://www.tokyo-senshoku.com/partner/member/suehiro/suehirosenko.html
無地染めでは、ピカイチの職人さんだと認識しています。その訳はといいますと・・・
僕が、お店を持たずにいわゆる「かつぎ屋」として仕事している頃は、いつも、職人さんのところに寄れるのは、夜の8時・9時頃なのですが、「末広」さんにその時間にお伺いすると、職人さんたちが、呉服屋さんや問屋さんから、預かって来た生地のチェックや札付けをされており・・・、本当に遅くまで仕事されるなあ・・・と。
染屋さんの一日は、大体ですが、朝から夕方までは染めの仕事をされ、夕方になると工場をキレイに掃除されて、そこから、昔よく見たクリーニング屋さんのバイク(後ろに大きな箱を載せたHONDAのスーパーカブ)に股がり、問屋さんや呉服屋さんに染め上がりを納めたり、新しくお願いされる生地を回収して来て、夜8時くらいから、染め替えや白生地に札付けなどの下処理をされる・・・といった感じです。
そして、僕が中でも驚いたのは、夕方の「末広さん」の工場はまるで
「京都の料理屋さんの厨房」のように床や機械が、本当に「なめられるくらい」にピカピカである事 です!
正直、ここまで、ピカピカに掃除する染屋さんは、僕の経験上は見た事がありません。
やはり、良い仕事しているところは「整然と凛としている」ものです。そして、当たり前の事かもしれませんが、キレイにされているので「染め色」に濁りが無いのが特徴です。
ありゃりゃ、「末広染工」さんの宣伝? という訳ではないのですが、僕は基本的に信頼できない仕事は預かりたくない思いがあり、それをお伝えしたくて・・・。
さて、「白生地」を染める件ですが・・・、
まず、白生地が古くなって黄ばんでいるというのは、
白生地を織ったときについている糊気が「黄変」している場合と、シルク自体の「酸化変色」の場合があります。
お客様がよく言われるのが、そうした場合「濃い色」に染めるとおっしゃられますが、「乱暴」な方法では、そうした染めも可能ですが、僕は「サラシ」といって生地を一度キレイにしてから染める事をおすすめします。(サラシというと「漂白」と思われる方もいますが、生地に負担をかけてしまうものではありません。くれぐれもお間違え無く・・・。)
サラシをしてから染めると、本当に濁りの無い本来の色にキレイに染まります。生地によりまして、染め代は異なりますが、ひとつに目安としまして・・・
白生地(三丈物) 染め代・・・12,000円〜、サラシ代・・・5,800円 になります。
他に紋糊をおいての「紋入り無地(一つ紋・三つ紋・五つ紋)」も可能です。ちなみに、白生地から紋糊を置いての「紋付き」は、後から抜染で紋をいれたものとは違い、「紋がキリッとして」格別のものです。
また古い着物の染め替えや色換えも可能ですので、ご相談ください。
最近、NETやチラシなどで、安価に染めるのも見かけますが、正直、僕の経験上、職人仕事の場合、あまり安価な場合は、それなりの仕事である事が多いように思います。
本日、ご来店のM夫妻のお履きもの・・・。
ホント、この写真からも素敵な関係がにじみでている・・・と。なんか、言葉では古くさくなるかもしれないが「me o to」(メオト)って感じが・・・。
履きものって、正直、「真の着物へのこだわり」を感じさせる物だと思う。
実は、この「津軽塗」昨年末に、僕の「足フェチ」仲間の履物屋さんが、津軽で廃業される履物屋さんがあるっていう事で、12月末の寒い中、青森まで飛んでいってGETして来てくれた「津軽塗の台」にそれぞれ「お気に入りの鼻緒」をチョイスして挿げたもの。
春の暖かさのなか、下駄の風情もとてもおしゃれ・・・と思う。
「日本の夫婦」って感じが、また素敵!やっぱり、「日本」って素晴らしいなあ・・・と改めて感じる。
そして、なにより、当店への気遣いもあるなあ・・・と、心から感謝です。
※今日のお召し物・・・ご主人「白根沢織物の紬」 奥様「本場大島の無地(血赤)」
今年一番の成長株の着物男子「松尾さん」。
着物を着始めたのは、なんとたった三ヶ月前の2月下旬から・・・。
今日は、お初の「小千谷縮」。
自分の体に合わせた「別誂え」を着るのも、夏物着るのも・・・、すべてが「お初」!
最初は、「昔、親が仕立ててくれた大島風の紬」を持参されたのですが、どうにも寸法も合っていないし、角帯も「綿」だし、どうなる事やら?・・・と。(仲良くなった今だから言えるのですが・・・。)
僕は、男性には必ず言う事がありまして、
洋服でも良く言われるのと同じで、おしゃれな人は「ベルトと靴」にこだわる。
「着物」ならなおさらで、帯はかなめ!
(僕自身、修業時代に先輩に怒られて給料の半分位もつぎ込んだ角帯は約30年使ってもヘタレない。)
という事で、まずは、彼にもお願いして「角帯だけでも良いもの使いましょう。」と
本場筑前博多の「西村織物」の角帯だけは買って頂き、締めこなすようお願い・・・。
でも、本当に着物が好きになられて、毎週のように着物を着るように・・・、
DA・KA・RA成長も早い!
正直、3ヶ月目の気姿とは思えない「板につき方」でしょ。
よく「仕立てが上手」という話が出るのですが、
僕はお客様に説明するのが「家を建てる」のと同じで、
生地=材料(木材)、採寸=設計、仕立て=大工さん なんですと。
住み良い良い家は、お客様のライフスタイルにあった設計図面が引ける「一級建築士」があってこそ。
(※ 写真を見て頂くと解ると思うのですが、
襟元はピッとしつつ上半身は楽な感じ、帯から下はキリりとすっきり・・・に!)
楽庵がこだわるのが、この採寸です。
今回は、ちょっと家で気軽に着たり、気持ちラフに見せたいときに抜群な「山繭 端兵児」で・・・。
この帯は、まず、家で寝転がっても背中に当たりだないし、
一日、着物で居て、ちょっと夜に、食事に行ったりするときに
帯だけ「楽でオシャレ」にするのに最適な1本なので、
アイテムに加えてもらいました。
兵児帯姿の着物を着こなすのって、結構難しいのですが、
この帯なら「すぐ熟練の着姿」が可能に!
でも、何より好きで真面目にしょっちゅう着るから板につく!
(今年一番の成長株!?頑張れ、着物男子!応援してます!)